注文住宅の屋根を決める時に参考に出来る屋根の種類や形について
注文住宅を建てる時や、建売住宅を買う時によく確認すべき場所が屋根です。
屋根には豊富なデザインがあり、使われている素材の種類も様々です。
しかし買い手はどんな特徴があるのかあまり知らないことが多いようです。
この記事では屋根の素材や形状について紹介し、それぞれのメリットとデメリットを説明しています。
また屋根材を選ぶ時のポイントについても紹介しています。
住宅にとって屋根は重要
どんな住宅にも屋根は必ずありますが、雨風から家を守るという理由だけで付けられているわけではありません。
水や風から住宅を守るのが一番の役目ですが、それ以外にも屋根は耐震や防音、断熱などたくさんの仕事をしています。
そのため最近の注文住宅では、屋根に使う素材が選べるようになっており、何から守るかによって、使う屋根材も違ってきます。
また一戸建ての住宅であれば、屋根のデザイン性も重要です。
住宅の屋根材を決める時に重視する点
屋根材を選ぶ時には、まず耐久性について考えてみましょう。
屋根を設置する最も大きな理由は、雨や風の侵入を防ぐことです。
長期にわたり雨風にさらされるので、耐久性は特に意識して選ばなければなりません。
屋根の素材が弱いと雨漏りが発生したり、台風が来た時に強風で屋根の一部が飛ばされてしまうかもしれません。
また屋根材を選ぶ時には防水性についても考えておくべきです。
日本は世界でも珍しい多雨地帯に位置していて、年間の降水量も世界平均の約2倍になります。
そのため日本の屋根は大量の雨から住宅を守る義務を帯びているので、防水性の優れた屋根材を採用しましょう。
防水の性能は時間が経つにつれて劣化していくので、メンテナンスをする時期については、現在の屋根の状態を良く知っておく必要があります。
屋根材の選び方では、遮熱性や断熱性も意識しておくと良いでしょう。
屋根は紫外線をカットするので、部屋の中の家具や家電を守ってくれます。
もしも屋根の遮熱機能が高くなれば、暑い夏でも部屋の中の気温は熱くならず、エアコンにかかる電気の費用を抑えることが出来ます。
また屋根は外部の音を遮断する防音機能もあります。
安い屋根材を使うと車や電車の音、飛行機やヘリコプターの音、また雨が降る音がうるさくて眠れないというケースもあるので、音が響きにくい素材の屋根を検討すると良いでしょう。
万が一火事で住宅から火が出ても、耐火性に優れている屋根材を使っていれば、仮に屋根に火が付いても、燃えるまでの時間を稼げるので、隣の建物に火が燃え移るのを遅らせることが出来ます。
また近年の日本では地震が頻繁に起きるので、地震への対策は重要です。地面が強く揺れた時に、崩れずに耐えることができるか屋根の素材や重さなどを見極めて、耐震性の高い屋根材を選ぶと良いでしょう。
注文住宅を建てる時の予算は決まっているので、機能性の高い屋根を選ぶとより多くの費用が必要になります。
屋根の素材を決める時には、価格も意識し住宅全体にかけられる予算を見直して、全体のバランスを取るようにしましょう。
また注文住宅を建てる時には、デザインがとても大事で、住宅全体のイメージと合わせて、屋根のデザインを決めることが出来ます。
外観を見た人が入居者のセンスを褒めるような屋根を付けるとよいでしょう。
また注文住宅に使われる素材の中で、屋根は劣化しやすい部分です。そのため定期的なメンテナンスが必要になります。
屋根に使う素材によってメンテナンスのスパンも違います。
屋根にかかる費用を抑えたい時には、それぞれの素材のメンテナンスの時期やかかる費用なども検討して、屋根材を選ぶと良いでしょう。
屋根の形状とそれぞれの特徴について
屋根の形状にはポピュラーなタイプから、特殊なものまで種類が豊富です。
ポピュラーな屋根の形状として、切妻屋根と片流れ屋根、寄棟屋根、陸屋根などが挙げられます。
切妻屋根は三角形が特徴的で、数多くの住宅で採用されています。
また片流れ屋根は、一枚の板を立てかけるように取り付けるので、デザイン性が高く最近では人気が高まっています。
片流れ屋根は屋根を取り付ける時に、継ぎはぎを必要としないので、施工費用が抑えられますが、屋根に溜まった雨や雪が落ちる方向が1方向になってしまうデメリットもあります。
寄棟屋根は、正面に1枚、背面に1枚、側面に2枚の屋根を組み合わせた立体的な屋根です。
使用する屋根の枚数が多いので、工事にかかる費用も高くなりますが、一枚一枚の屋根の面積が小さいので、雨や雪が溜まりにくいというメリットがあります。
また陸屋根は家に平らな蓋をするように設置される屋根です。
傾斜が無いので溜まった雨や雪が流れず、水が溜まりやすいことがデメリットですが、使い勝手がよいので、近年では人気が高いです。
平らな形状なので、屋上をベランダの代わりにして洗濯物を干したり、エアコンの室外機を置くなど、便利に利用できます。
独特の形状をした屋根には入母屋屋根や招き屋根、鋸屋根などがあります。
屋根は家の中で気候や風土の影響を直接受ける場所なので、屋根の形を選ぶ時には、住む土地の気候を考えてると良いでしょう。
一例として、雪が良く降る地域では、屋根から雪が滑り落ちるように、屋根の勾配を急にしたほうが良いでしょう。
しかし台風が頻繁に上陸する地域では、強風が吹きやすいため屋根の勾配を緩くして風の影響を受けないようにする必要があります。
屋根材の種類について
セメントと繊維材料で作られたスレート屋根は、薄い素材なので加工しやすく、コストがかからないメリットがあります。
注文住宅の工事で、なるべく費用を抑えたい人は採用してみると良いでしょう。
しかし薄いので耐久性が低く、災害が起きた時に割れてしまう可能性がります。
またカビが発生しやすいデメリットもあり、定期的なメンテンアスが必要な素材です。
粘土で作られた瓦は、日本では古くから使われてきた屋根材です。
塗装が要らないので一度設置したら、メンテナンスをする必要がありません。
耐用年数も30年程度と長いので、安心できるメリットがあります。
しかし他の屋根材と比べると重く、屋根を瓦の重さに耐えられる設計にしなければならず、耐震性も低いため最近では人気が下がりつつあります。
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