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住宅メーカーでバリアフリーの注文住宅を建てる時に注意すること


バリアフリー住宅と聞くと、高齢者の介護や障害者のための家というイメージを持ちます。

 

でも家は自分たちだけではなく子供や孫に引き継がれていくので、何十年か経ってからでも安心して住める環境に整えるのは大切なことです。

 

家族の中に今現在高齢者や障害者がいなくても、新築やリフォームの時には、将来を意識してバリアフリー設計にしてみると、誰もが暮らしやすい家になります。

 

この記事ではバリアフリー住宅のメリットについて紹介しています。

 

バリアフリー住宅とはどんな家か

注文住宅にバリアフリー化が浸透したのは、1996年に住宅金融公庫がバリアフリー住宅も対象にしたことがきっかけと言われています。

 

バリアフリーは、元々は高齢者や障害者が安心して暮らせるように、建物の内外にある段差などの障壁を取り除くことと定義されていました。

 

しかし最近では物理的だけでなく心理的な、または制度的な障壁すべてを取り除いた建物に対してバリアフリーという言葉が使われています。

 

毎年3万人を超える高齢者が不慮の事故で亡くなっていますが、高齢者の事故状況の調査によると、もっとも多いのが誤って物を食べた時の窒息による死亡で、次に多いのが転倒、転落、溺死、溺水、交通事故などです。近年は転倒や転落は横ばいで、溺死や溺水は増えています。

 

長寿化が進んでいるので、高齢者の人数が増えていることが、転倒、転落、溺死、溺水の死亡件数が増えている原因でもあります。
でも家の中に段差が無ければ事故防止につながるので、バリアフリー住宅へのリフォームは重要です。

 

注文住宅でバリアフリーの家を建てる時に気を付けること

家の中をバリアフリーにする時には、すべてを同じ高さに揃えるのではなく、部屋ごとに使いやすくする工夫が必要です。

 

浴室

浴室は滑りやすく、高齢者が怪我をしやすい場所です。まずは普段から安心して通れるように、出入口の段差をなくしましょう。
そして床には滑りにくい材質を使用して、転倒しにくい環境を整えましょう。

 

浴槽は高齢者でもまたぎやすい高さである40cm以下にして、浴槽の脇に手すりを設置すれば、身体を動かすのが大変な人でも入浴しやすくなります。

 

もし寝たきりの状態で動けない人を浴槽に入れる時には、浴槽に電動でシートが昇降するバスリフトを設置すると、介助する人がいなくても1人で入浴することができます。

 

トイレ

トイレは1日に何回も利用するので、使いやすさが重要なポイントです。
家づくりの時は高齢者が使いやすい場所にトイレを配置するように間取りを考えてあげましょう。

 

また車椅子になった時や、介護する人を含む2人が一緒に、トイレに入れるように入り口の幅を広げ、室内も十分なスペースを確保すると良いでしょう。

 

なおトイレのドアは、扉式ではなく引き戸式に変えると高齢者でも開けやすくなります。
そして入口の段差をなくして、足元の危険性を減らしてあげましょう。

 

廊下

廊下のリフォームの時には車椅子がまっすぐに通れるような幅を設けてあげることや、車椅子の向きを変えられる幅が必要になります。
手動の車椅子が180度転回するためには幅が140cm、奥行きが170cm以上の空間が必要になります。

 

もし360度転回するとなると150cmの幅が必要になるので、幅の長さを考えて廊下の設計をしましょう。
廊下には部屋へ入りやすいように、手すりを設置しておくのが理想です。

 

特にドアの前など手すりが途切れてしまう場所には、可動式の手すりを設置して必要な時だけ使えるようにしておくのも良いでしょう。

 

また廊下は毎日歩く場所なので、人感センサーが付いたライトを取り付けておけば、電気のスイッチに触らなくても良いので安全性が高まります。

 

玄関

玄関から廊下までは階段を無くして坂道にすると、足を上げなくても室内に入ることが出来ます。
また靴を履いたり脱いだりできるように、手すりを取り付けておくのも大切です。

 

また家族の中に車椅子の高齢者がいる場合には、車椅子が通りやすいように玄関の入り口を90cm以上空けておくと良いでしょう。

 

階段

階段に手すりを取り付けて、階段の表面には滑りにくい加工をして、段差が分かりやすいように目印をつけておくと、上り下りがしやすくなります。

 

なお歳を取ると螺旋階段では上りづらく感じるので、出来るだけ直線の階段を設置するようにして、階段の長さも短めに抑えるようにすると高齢者でも上りやすくなります。

 

寝室

バリアフリーの注文住宅を建てる時には、高齢者等の寝室はなるべくリビングに近い場所に配置しましょう。
高齢者が家庭内で孤立すると心理的なストレスを感じるので、孤立を無くすことは心理的なバリアフリーになります。

 

寝室の引き戸を開けたらリビングにつながるような、家族との会話がしやすい間取りにすると良いでしょう。

 

リフォーム住宅で、高齢者の寝室が玄関から遠い場合には、寝室かリビングのガラス戸から外に出られるように、ウッドデッキなどを外に設置して、ガラス戸の外に車椅子用のスロープを付ければ外出が楽になります。

 

洗面台、キッチン

洗面台やキッチンをバリアフリー化する時には、車椅子の人や立ったままのでは辛いという人が使いやすいように、座ったままでも作業できる高さや大きさ、形状を考えましょう。

 

例えば座った時に足を納められるよう、足元に空間を作っておいたり、移動する時に掴まれるように手すりを設置すると便利です。
また今は問題なくても将来を考えて、高さの調節ができるキッチンにすることもできます。

 

値段は張りますがキッチンをバリアフリー化しておけば、高齢になって体が動かなくなってもキッチンをストレスなく使うことができます。

 

バリアフリーの住宅展示場を見学する時に注意すること

今家族の中に車椅子の人がいなくても、将来的には車椅子を使うことになりかねないので、快適な家づくりをするために、間取りや動線についてよく考えましょう。

 

例えば廊下やドアの間口は広く取られているか、玄関や寝室の段差は無いかなど、場所ごとにどんな配慮が必要なのかを考えながら、住宅展示場を見学してみると良いでしょう。

 

冬場に暖かい部屋から寒いトイレや浴室に行くと温度差が生じで、脳の血管が切れるヒートショックが起きる可能性が高齢者はとても高いです。

 

住宅展示場を見学した時には、自宅に取り入れられる空調システムや気密性を確認しておくと便利です。

 

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